恋をしない秘書と恋に落ちた御曹司の甘くて危険な攻防戦
——ガチャ
「お待たせしました」
そう言いながら応接室へ入ってきた要さんに、その場にいた全員の視線が一斉に向けられる。その瞬間――
「お前っ! この前の!」
貴明が勢いよく立ち上がり、要さんを指差した。苛立ちを隠そうともせず、ここがどこなのかも理解できていない様子だ。
「こらっ! 三上! お前は何をしているんだ! 時任副社長、申し訳ございません!」
貴明以外の二人の男性は、どうやら要さんの正体を知っていたらしい。慌てて貴明を制止し、その無礼な態度を必死に取り繕おうとしている。
「課長? 今……副社長って……?」
「ああ。TOKITOグループの副社長だ。お前はそんな大事なことも知らなかったのか?」
「TOKITOグループの……まさか……」
あまりの衝撃に頭が追いつかないのだろう。貴明は呆然としたまま、その場に立ち尽くしていた。
「TOKITOシステムで働いている三上くん。俺は見る目のない残念な男だったよな?」
要さんが皮肉を込めた笑みを浮かべながら問いかける。
「そんな……嘘だろう?」
貴明の顔からみるみる血の気が引いていった。
「三上、お前は副社長にそんな失礼なことを言ったのか?」
「お待たせしました」
そう言いながら応接室へ入ってきた要さんに、その場にいた全員の視線が一斉に向けられる。その瞬間――
「お前っ! この前の!」
貴明が勢いよく立ち上がり、要さんを指差した。苛立ちを隠そうともせず、ここがどこなのかも理解できていない様子だ。
「こらっ! 三上! お前は何をしているんだ! 時任副社長、申し訳ございません!」
貴明以外の二人の男性は、どうやら要さんの正体を知っていたらしい。慌てて貴明を制止し、その無礼な態度を必死に取り繕おうとしている。
「課長? 今……副社長って……?」
「ああ。TOKITOグループの副社長だ。お前はそんな大事なことも知らなかったのか?」
「TOKITOグループの……まさか……」
あまりの衝撃に頭が追いつかないのだろう。貴明は呆然としたまま、その場に立ち尽くしていた。
「TOKITOシステムで働いている三上くん。俺は見る目のない残念な男だったよな?」
要さんが皮肉を込めた笑みを浮かべながら問いかける。
「そんな……嘘だろう?」
貴明の顔からみるみる血の気が引いていった。
「三上、お前は副社長にそんな失礼なことを言ったのか?」