恋をしない秘書と恋に落ちた御曹司の甘くて危険な攻防戦
「みのりじゃないか! こんなところで何をしているんだ? 迷惑だから出て行け!」
いきなり私に罵声を浴びせる男——貴明が、そこにいた。
「三上くん、知り合いか? そんな口の利き方は失礼じゃないか」
「すみません」
常識のある上司に窘められ、貴明は悔しそうに口を噤んだ。それでも、その視線だけはずっと私を睨みつけている。
(はぁ……最悪。よりによって、この男がお客様だなんて……。って、もしかしてわざと?)
そっと室長へ視線を向けると、そこには意味ありげな笑みを浮かべた姿があった。
その表情を見た瞬間、私は確信する——これは要さんが呼び出したに違いない。
ソファ前のテーブルにドリンクを並べながらさりげなく観察すると、貴明以外の二人は四十代くらいの男性で、おそらく上司なのだろう。
さすがの貴明も上司の前では失礼な態度を取れないのか、黙ったまま席についている。
それでも、何か言いたげな視線だけは絶えず私へ向けられていた。
いきなり私に罵声を浴びせる男——貴明が、そこにいた。
「三上くん、知り合いか? そんな口の利き方は失礼じゃないか」
「すみません」
常識のある上司に窘められ、貴明は悔しそうに口を噤んだ。それでも、その視線だけはずっと私を睨みつけている。
(はぁ……最悪。よりによって、この男がお客様だなんて……。って、もしかしてわざと?)
そっと室長へ視線を向けると、そこには意味ありげな笑みを浮かべた姿があった。
その表情を見た瞬間、私は確信する——これは要さんが呼び出したに違いない。
ソファ前のテーブルにドリンクを並べながらさりげなく観察すると、貴明以外の二人は四十代くらいの男性で、おそらく上司なのだろう。
さすがの貴明も上司の前では失礼な態度を取れないのか、黙ったまま席についている。
それでも、何か言いたげな視線だけは絶えず私へ向けられていた。