恋をしない秘書と恋に落ちた御曹司の甘くて危険な攻防戦
***
みのりの元カレの問題は、ひとまず無事に片づいた。
そしてもう一人——馴れ馴れしい同期の女。隅田によって、その女の正体も暴かれている。
ただ、コネ入社させた経緯まではわからないままだ。
昔は断れずにコネ入社を受け入れていた時期があったと親父から聞いたことがある。しかしそれも何年も前の話で、今では会社全体として受け入れない方針になっている。
特に、あの女のように仕事をする気のない人間は言語道断で、そんなお荷物を抱える総務部長も気の毒な話だ。
だから自然を装って社内を見て回り、現状の把握を図る。帰国してからというもの、社内の視察もできていなかったし、ちょうどいい機会だ。
まあ、予想通りと言うべきか。俺が予告もなく各部署に姿を現したものだから、どこもかしこも慌ただしい空気に変わっている。
中には、俺に同行しているみのりを不躾に見てくる男や、あからさまに睨みつけている女たちもいた。さりげなく視線を拾いながら、社内を巡回していく。
「きゃあ、要様!」
みのりの元カレの問題は、ひとまず無事に片づいた。
そしてもう一人——馴れ馴れしい同期の女。隅田によって、その女の正体も暴かれている。
ただ、コネ入社させた経緯まではわからないままだ。
昔は断れずにコネ入社を受け入れていた時期があったと親父から聞いたことがある。しかしそれも何年も前の話で、今では会社全体として受け入れない方針になっている。
特に、あの女のように仕事をする気のない人間は言語道断で、そんなお荷物を抱える総務部長も気の毒な話だ。
だから自然を装って社内を見て回り、現状の把握を図る。帰国してからというもの、社内の視察もできていなかったし、ちょうどいい機会だ。
まあ、予想通りと言うべきか。俺が予告もなく各部署に姿を現したものだから、どこもかしこも慌ただしい空気に変わっている。
中には、俺に同行しているみのりを不躾に見てくる男や、あからさまに睨みつけている女たちもいた。さりげなく視線を拾いながら、社内を巡回していく。
「きゃあ、要様!」