敏腕CEOと契約結婚したら、攻略不能なほど溺愛されています
「そんなに緊張しなくても大丈夫」
「……はい」
「さあ、行こうか」
碧人さんの優しい微笑みに導かれるようにして、重厚な扉がゆっくりと左右に開かれた。
鳴り響くパイプオルガンの調べに合わせ、私たちは並んで光の射すバージンロードを一歩ずつ進んでいく。
かつて交わした約束は、互いの利害を一致させるための〝偽装結婚〟だった。
あのときは、まさかこんなにも幸せな気持ちで彼の隣に立つ日がくるなんて想像すらしていなかった。
たくさんの遠回りをした私たちだけれど、この日を境に、本当の夫婦になるのだ。
神前で誓いの言葉を立て、指輪を交換する。そして碧人さんが私のベールをそっと押し上げた。
ゆっくりと顔を近づけてくる彼と視線が交わり、そのまま唇が重なり合う。厳かな誓いのキスは、未来へのたしかな約束に満ちていた。
唇が離れると同時に、チャペル内に割れんばかりの拍手が沸き起こる。
「お幸せにね!」
声のするほうへ視線を向けると、成美が満面の笑顔で手を振っていた。
彼女のうしろの席に座るのは賢也くんで、目が合うと「おめでとうございます」と口の動きだけでメッセージを送ってくれている。
私たちの結婚を心から祝福してくれる参列者たちの温かい声に包まれ、私の瞳からはいつの間にかポロポロと涙がこぼれ落ちていた。
「……はい」
「さあ、行こうか」
碧人さんの優しい微笑みに導かれるようにして、重厚な扉がゆっくりと左右に開かれた。
鳴り響くパイプオルガンの調べに合わせ、私たちは並んで光の射すバージンロードを一歩ずつ進んでいく。
かつて交わした約束は、互いの利害を一致させるための〝偽装結婚〟だった。
あのときは、まさかこんなにも幸せな気持ちで彼の隣に立つ日がくるなんて想像すらしていなかった。
たくさんの遠回りをした私たちだけれど、この日を境に、本当の夫婦になるのだ。
神前で誓いの言葉を立て、指輪を交換する。そして碧人さんが私のベールをそっと押し上げた。
ゆっくりと顔を近づけてくる彼と視線が交わり、そのまま唇が重なり合う。厳かな誓いのキスは、未来へのたしかな約束に満ちていた。
唇が離れると同時に、チャペル内に割れんばかりの拍手が沸き起こる。
「お幸せにね!」
声のするほうへ視線を向けると、成美が満面の笑顔で手を振っていた。
彼女のうしろの席に座るのは賢也くんで、目が合うと「おめでとうございます」と口の動きだけでメッセージを送ってくれている。
私たちの結婚を心から祝福してくれる参列者たちの温かい声に包まれ、私の瞳からはいつの間にかポロポロと涙がこぼれ落ちていた。