敏腕CEOと契約結婚したら、攻略不能なほど溺愛されています
翌日の早朝、私はそっと自宅へ戻った。家の前に誰もいないことを確認し、ホッと息を吐く。
「……ただいま」
そうつぶやいたものの、父も当然まだ帰宅していない。
私は真っ先に自分の部屋へ行き、ローボードの引き出しの奥にしまっていたものを確認した。
普段の買い物はクレジットカードやスマホで支払いしているのだけれど、急に現金が必要になったときのために、少しコンビニで下ろして封筒に入れておいたのだ。しかしどこを捜しても見あたらず、封筒ごと消えている。
――やられた。
ため息を吐いて、力なくその場に座り込んだ。どうやらここに隠しておいても意味がなかったらしい。
封筒の中身から、いくらか父に渡そうとは思っていた。でも、まさかすでに全部持っていかれていたとは。
いよいよ〝宝物〟を売らなければいけなくなったかも……。
今日のシフトは遅番だから、十二時からの出勤になる。成美のところへ何日か泊まるなら、家からいろいろと荷物を持ち出すのは今がチャンスだ。
「セブエリのグッズは……売りたくないんだけどなぁ」
私は飾っていたフィギュア、アクリルスタンド、アクリルブロックのうち、高く売れそうなものから順にひとつひとつていねいに鞄に詰めた。
そのほか、人気アニメのキャラクターが描かれたプロモーションTシャツなども。
今度は別のボストンバッグに、洋服など身の回りのものを入れていく。
通勤用の服に着替えたあと、私はそれらを持って自宅を出た。
「……ただいま」
そうつぶやいたものの、父も当然まだ帰宅していない。
私は真っ先に自分の部屋へ行き、ローボードの引き出しの奥にしまっていたものを確認した。
普段の買い物はクレジットカードやスマホで支払いしているのだけれど、急に現金が必要になったときのために、少しコンビニで下ろして封筒に入れておいたのだ。しかしどこを捜しても見あたらず、封筒ごと消えている。
――やられた。
ため息を吐いて、力なくその場に座り込んだ。どうやらここに隠しておいても意味がなかったらしい。
封筒の中身から、いくらか父に渡そうとは思っていた。でも、まさかすでに全部持っていかれていたとは。
いよいよ〝宝物〟を売らなければいけなくなったかも……。
今日のシフトは遅番だから、十二時からの出勤になる。成美のところへ何日か泊まるなら、家からいろいろと荷物を持ち出すのは今がチャンスだ。
「セブエリのグッズは……売りたくないんだけどなぁ」
私は飾っていたフィギュア、アクリルスタンド、アクリルブロックのうち、高く売れそうなものから順にひとつひとつていねいに鞄に詰めた。
そのほか、人気アニメのキャラクターが描かれたプロモーションTシャツなども。
今度は別のボストンバッグに、洋服など身の回りのものを入れていく。
通勤用の服に着替えたあと、私はそれらを持って自宅を出た。