魔法少女 ほか(短編集)

魔法少女

「魔法少女になろうよ!」
 ベランダで妖精に声をかけられたのは、先月のことだ。ブスだし暗いし何の取り柄もないから断ったのに、妖精は何度も誘ってきた。
「確かに、今はそうかもね。でも、君が魔法少女になればみんなが笑顔になるんだよ!」
 あまりの力説に、私は苦笑いをした。
「そこまでいうなら、やってみようかな」
「ありがとう! あの星に飛び乗って!」
 高層マンションの屋上で、妖精は私の背を押した。
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