うちら4人幼馴染、2人の両片思いたちが不器用すぎる!

冷たい風と、すれ違い

12月、街がクリスマスカラーに染まり始めた頃。
あんなに隣の席で毎日楽しく話していたのに、私と空くんの間には、冷たい溝ができていた。
きっかけは、ある日の放課後に耳にした、女子たちの噂話だった。
『ねえ知ってる? D組の可愛い子が、空くんに告白したらしいよ』
『え、マジで? 空くん、その子のこと「可愛い」って言ってたって噂だよ。付き合うのかな?』
空くんが……他の女子のことを、好き……?
その言葉を聞いた瞬間、頭が真っ白になった。
空くんは私にとって幼馴染で、私の「好きな人」。
でも、空くんにとって私はただの幼馴染。
いつも「お前となんか付き合うわけねーじゃん」って言われていたのは、本音だったんだ。
私が傷つきたくなくて、無意識に空くんを避けるようになってしまった。
隣の席なのに、目が合ってもすぐに逸らす。会話も「うん」「そうだね」だけ。
すると、空くんの態度も目に見えて冷たくなっていった。
そんな中、今度は空くんの耳に、おかしな噂が届く。
「真奈が、他校の男子と付き合ったらしい」という、完全なデマだった。

【side空】
……はぁ、意味がわかんねぇ。
最近、ながまなの態度が急に冷たくなった。俺が何か怒らせるようなことをしたか?
考えても答えが出ないまま焦っていたら、春馬から最悪な噂を聞かされた。
『なぁ空、なんか、ながまなに彼氏ができたって噂あるけど……マジ?』
心臓がドクンと嫌な音を立てた。
あいつが、誰かと付き合った?
俺は、あいつに嫌われたくなくて、ずっと自分の気持ちを隠して、天邪鬼なことばかり言ってきた。
だけど、あいつの隣に他の男が立つなんて、想像しただけで頭がおかしくなりそうだった。
傷つきたくない。でも、あいつの口から「彼氏ができた」なんて聞かされたら、俺はもう耐えられない。
気づけば俺たちは、同じマンションの隣の部屋に住んでいて、学校でも隣の席なのに、一言も口をきかない最悪の「大すれ違い」に陥っていた。
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