うちら4人幼馴染、2人の両片思いたちが不器用すぎる!

304号室から聞こえない声

結局、春馬くんが10分後に「あー、ダメだこりゃ」と呆れ顔で鍵を開けてくれた。
それからの冬休み、私たちはいつもと違っていた。
これまでは、冬休みになれば毎日のように誰かの部屋に集まってゲームをしたり、大掃除を手伝ったりしていたのに、私と空くんは一度も顔を合わせなかった。
ベランダに出ても、お隣の304号室(空くんの部屋)の窓はぴったりと閉まったまま。
いつも聞こえていた、空くんの話し声や物音すら聞こえない。
「真奈、最近空と話してないの?」
リビングでココアを飲みながら、お母さんが心配そうに聞いてくる。
「うん……お互い、忙しいんじゃないかな?」
嘘だ。同じマンションの隣の部屋なのに、忙しいわけがない。ただ、お互いに避けているだけ。
そんな中、私のスマホに他校の男の子からLINEが届いた。秋の合同文化祭のときに連絡先を交換した、サッカー部の男の子だ。
『今度、冬休みの宿題一緒にやらない?』
いつもなら断るのに、空くんのことでモヤモヤしていた私は、「うん、いいよ」と返事をしてしまった。
それが、さらなる大嵐を巻き起こすとも知らずに。
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