うちら4人幼馴染、2人の両片思いたちが不器用すぎる!
揺れる火花と隠した本音
海の一件から数週間後、8月の終わり。
私たちは地元の神社で開催される「夏祭り」に、いつもの4人で行くことになった。
「ちょっと、真奈! 浴衣すっごく似合ってる!」
待ち合わせ場所で、瑠香ちゃんが私の浴衣姿を見て自分のことのように喜んでくれた。
瑠香ちゃんはひまわり柄の元気な浴衣。私は少し大人っぽい、淡いピンクの金魚柄の浴衣を選んだ。
「お、ながまな、なんかいつもと雰囲気違うじゃん。可愛いな!」
春馬くんがいつものように気さくに褒めてくれる。
「……ありが、とう」
お礼を言いながら、私はこっそり空くんの様子を伺った。
紺色の甚平姿の空くんは、いつもより少し背が高く見えて、心臓がうるさいくらいに跳ねる。
「……ほら、空はどうなんだよ?」
やっぱり、春馬くんがニヤニヤしながら空くんに話を振った。
「別に。……歩きにくそうな服。足、引っ掛けんなよ」
空くんはふいっと顔を背けて、先に歩き出してしまった。
もう、相変わらず一言多いんだから……!
ちょっとだけ拗ねそうになった私に、瑠香ちゃんが耳元で「あいつ、真奈の浴衣姿見た瞬間、耳真っ赤になってたよ」とニヤリと囁いた。
え……? 本当に?
お祭りの境内は、人、人、人で溢れかえっていた。
屋台の明かりがキラキラと光る中、はぐれないように歩くのが精一杯。
「わっ……!」
すれ違った大人の集団に押され、下駄の慣れない足元がよろめく。
転ぶ、と思った瞬間。
がしっ、と強い力で手首を掴まれた。
「……だから言っただろ。危ねぇって」
見上げると、少し怒ったような、でもすごく心配そうな顔をした空くんがいた。
空くんは掴んだ私の手首から、自然に自分の大きな手を滑らせて、私の手をぎゅっと握りしめた。
「はぐれたら面倒だから。……祭り終わるまで、離すなよ」
「う、うん……」
隣を歩く空くんの手は、びっくりするくらい熱くて、力強かった。
後ろを振り返ると、瑠香ちゃんと春馬くんが「作戦大成功!」と言わんばかりに親指を立てて、わざと少し離れた後ろを歩いているのが見えた。
私たちは地元の神社で開催される「夏祭り」に、いつもの4人で行くことになった。
「ちょっと、真奈! 浴衣すっごく似合ってる!」
待ち合わせ場所で、瑠香ちゃんが私の浴衣姿を見て自分のことのように喜んでくれた。
瑠香ちゃんはひまわり柄の元気な浴衣。私は少し大人っぽい、淡いピンクの金魚柄の浴衣を選んだ。
「お、ながまな、なんかいつもと雰囲気違うじゃん。可愛いな!」
春馬くんがいつものように気さくに褒めてくれる。
「……ありが、とう」
お礼を言いながら、私はこっそり空くんの様子を伺った。
紺色の甚平姿の空くんは、いつもより少し背が高く見えて、心臓がうるさいくらいに跳ねる。
「……ほら、空はどうなんだよ?」
やっぱり、春馬くんがニヤニヤしながら空くんに話を振った。
「別に。……歩きにくそうな服。足、引っ掛けんなよ」
空くんはふいっと顔を背けて、先に歩き出してしまった。
もう、相変わらず一言多いんだから……!
ちょっとだけ拗ねそうになった私に、瑠香ちゃんが耳元で「あいつ、真奈の浴衣姿見た瞬間、耳真っ赤になってたよ」とニヤリと囁いた。
え……? 本当に?
お祭りの境内は、人、人、人で溢れかえっていた。
屋台の明かりがキラキラと光る中、はぐれないように歩くのが精一杯。
「わっ……!」
すれ違った大人の集団に押され、下駄の慣れない足元がよろめく。
転ぶ、と思った瞬間。
がしっ、と強い力で手首を掴まれた。
「……だから言っただろ。危ねぇって」
見上げると、少し怒ったような、でもすごく心配そうな顔をした空くんがいた。
空くんは掴んだ私の手首から、自然に自分の大きな手を滑らせて、私の手をぎゅっと握りしめた。
「はぐれたら面倒だから。……祭り終わるまで、離すなよ」
「う、うん……」
隣を歩く空くんの手は、びっくりするくらい熱くて、力強かった。
後ろを振り返ると、瑠香ちゃんと春馬くんが「作戦大成功!」と言わんばかりに親指を立てて、わざと少し離れた後ろを歩いているのが見えた。