【キミの声をきかせて】~声を失った少女は、四人の王子に溺愛される~
そんな事を考えていると隣から響也くんが
「なーに、ニヤニヤしてんだ?」
と僕の顔をチラリと見てきた。
「ねぇ、春琉くんと響也くんって澪ちゃんのこと好きなのー?」
と僕は二人にニコニコしながら話しかける。
「…なんだよ急に」
春琉くんは前を向いたまま答えをくれない。
響也くんも
「さぁーな」
と笑って何も答えてくれなかった。
だから僕は二人に
「僕、澪ちゃんのこと好きになっちゃった」
そう伝えると二人は面白いくらい目を見開いて僕を見てきた。
春琉くんもきっと響也くんもそして…あの律くんもみんな澪ちゃんに惹かれ始めてる。
でも僕だってこの気持ちは誰にも負けるつもりはないし譲りたくない。
あの優しくて温かい澪ちゃんを、今度は僕が一生守れる男になってみせる。
だから覚悟しててね、みんな。