【キミの声をきかせて】~声を失った少女は、四人の王子に溺愛される~
なんで…!!なんでよ…!!このままじゃ…春琉くんが…!!
春琉くんにこのままじゃ……もう二度と…会えない…!!
目の前がチカチカして頭の中が真っ白になっていく。
今まで経験したことないほどの恐怖と焦りが私を襲う。
守りたい…!守りたいよ…!春琉くんは……私の大切な人だから…!!お願い…もう二度と声は戻らなくていいから…!!今だけで…いいから……お願いっ!!!!
その瞬間…
「…春琉く…んっ!!! あぶなっ……いっ!!!」
街の中に私の少し震える途切れ途切れな叫び声が響き渡った。
私の声に反応して春琉くんがハッとこちらに振り向く。
だけど…その瞬間、春琉くんの目の前には、激しい急ブレーキの音を響かせた車がすぐそこまで迫っていた。