【キミの声をきかせて】~声を失った少女は、四人の王子に溺愛される~
長い沈黙の後、私の頭に気だるげに顔を乗せた律くんが低く擦れた声で呟く
「俺が嫌だ行かないでって言っても、澪は行くの?」
「…うん…」
「…はぁ…行かないでよ」
そう切なそうに言うと私を更に強く包み込みぎゅっと抱き締めた。
「…ご、ごめんね…」
「はぁ…いいよ…澪が悪いわけじゃないし」
律くんはその後何も言わずに私を抱きしめながら暫く何か考えてるようだった。
そして、律くんは私の体をゆっくり離すと
「俺も…いろいろ決めた、澪と離れるなんて無理」
そう言って私を綺麗な顔で見つめると、顔が近づいてくる。
そして私のおでこに軽くキスを落とした。
「…なっ…!!!!」
私の真っ赤な顔を見た律くんは相変わらずいつものマイペースに戻ってて
「えー、澪はそんなことで顔真っ赤にさせちゃうんだ。すごく可愛いね?じゃ俺部屋戻るから」
そう言って真っ赤な顔をした私を残してリビングを去って行った…。
やっぱり律くんは不思議でマイペースだ…。