【キミの声をきかせて】~声を失った少女は、四人の王子に溺愛される~
みんなの分のお茶を用意して席に座ると理事長先生は優しく微笑んで私を見る。
「春琉から聞いたわ、貴方がやっと全日制に戻りたいって、すごく嬉しいわ。
感慨深いわね…あんなに苦しくてボロボロになって声を失ってしまった貴方が…こうやってこの子達に囲まれてここまで元気になってくれて…私は凄く嬉しいわ…
それに…春琉の事もありがとうね?澪ちゃんには感謝してもしきれないわ」
そう言って涙を流しながら喜ぶ理事長先生に、私ももらい泣きしてしまう。
理事長先生と春琉くんはやっぱり親子だ。
二人とも優しくて温かいところがそっくり。
「私こそ…ここに来れて良かったです…。私からしたら…みんなが優しくしてくれて…いつもそばにいてくれて…寂しいとか苦しいとか思う暇なんてない毎日でした…。
こんな素敵な場所を用意してくれた理事長先生に感謝してます」