【キミの声をきかせて】~声を失った少女は、四人の王子に溺愛される~

お母さんが亡くなってから心に蓋をして思い出す事をやめてた。
思い出しても絶望と苦しさで辛くなって死にたくなるから…。


だけど今頭の中に流れるお母さんとの最期…。お金がなくて苦しかった日々…。


それを胸の中で静かに少しづつ受け入れていく感覚。


前までだったら苦しくて辛くてこんな風に思い出して受け入れることは無理だった。


だけど、不思議と苦しい思い出たちが胸の中に広がっては…嘘のように、幸せな毎日とみんなのあたたかい優しさと笑顔の記憶に包まれてもう大丈夫だと言っている。


やっと頭の中に大好きだったお母さんを思い出すことができた。

私は今お母さんの死を受け入れることができたのだと思う。


お母さん…私、今ね、とても幸せだよ。


涙と嗚咽が止まらなくなった。

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