【キミの声をきかせて】~声を失った少女は、四人の王子に溺愛される~
「は?勝手なこと言ってんじゃねぇよ」
「おいおい!俺だって澪の隣の席がいいに決まってんじゃん!!!」
「ずるいみんな!! 僕なんて学年も違うのにっ!!!」
リビングが大騒動だ。
「えー……だって、ねぇ澪は俺の隣がいいよね?」
その律くんの言葉にみんなが更にギャーギャー揉める中…
テーブルの下では、律くんが私の手をしれっと握りしめて、ぎゅっとする。
私が慌てふためき律くんを見ると、首を傾けて知らんぷりでにこっと私に笑いかけるのだった。
みんなにバレたらまた大変なことになる…と涙目で睨むが律くんはご機嫌そうにしているだけだった。
そして、春琉くんは一人だけ微妙な顔をしていた。