【キミの声をきかせて】~声を失った少女は、四人の王子に溺愛される~
だけど…春琉くんの瞳は切なそうに揺れる。
そしてすぐに私から視線を逸らすとリビングの出口を見る。
あ…まただ…。最近よく見るこの顔だ…。
そして
「あー…ごめん。俺今からお袋に呼ばれてるんだわ。悪いけど…きょーに聞いてもらってくんね?」
「え…」
私の返事を聞く前に春琉くんは、それだけ言うとリビングを出て行ってしまった。
目の前で扉が閉まる音が響いて…それと同時に私の胸を締め付けた。
やっぱり…何か変だ。私の事避けてる…?
私の中で違和感が確信になった。