【キミの声をきかせて】~声を失った少女は、四人の王子に溺愛される~
「帰ろうと思ったら…律くん見えて…体調悪いのかなって…大丈夫……?」
「んー…人混みがちょっと気分悪くて…やっぱ学校は苦手……ここで休憩してた。
でも、やっぱ澪は癒されるね…」
そう言って私の体に腕を回すと体重を預けてくる律くん。
「律くん…大丈夫…?帰れそう…?」
「…んー…そうだね…」
そう言ってゆっくりと顔を上げた律くんは
「ところで…その目は、どうしたの?」
「えっ……」
忘れてた…さっきまで泣いてたの…。
「…春琉?響也?…それとも碧?」
淡々とみんなの名前を並べて問い詰めてくる律くんの瞳が少し揺れる。