【キミの声をきかせて】~声を失った少女は、四人の王子に溺愛される~

そして、ある程度出来上がった頃に、みんなが起きてリビングに入ってきた。

「澪ちゃんおはよ〜!!」

「…おはよ」

そう言って元気よく笑う碧くんと真逆に眠そうでだるそうにしている春琉くん。

私は振り返ると

【おはようございます】

とホワイトボードを二人に見せて笑う。


すると、春琉くんの反射神経は凄ましくて碧くんのわずかな動きに一瞬で反応した。

澪ちゃーん!と、私に抱きつこうとしてきた碧くんを一瞬で察知して


「…させねぇ」


そう呟くと春琉くんが碧くんの首根っこをガシッと掴んでダイニングテーブルまで碧くんを引きずっていってしまった。


「春琉くん!ひどーーい!ハグは朝のコミュニケーションじゃん!」

「…チッ…うるせぇ」

朝から二人は騒がしくてそんな二人を見ると少しだけ私は元気が出てきた。


【ケンカはやめてくださいね?もう朝ごはんできますよ】

そんな二人にニコニコとホワイトボードを見せた。



だけど……今日はその二人しかリビングに入ってこなかった。

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