WATCH.
嬉しそうに身を乗り出す姿に次はこちらが目を瞬く番だった。
「も……しかして、なんだけど」
「え、冷やし中華多い?」
「彼女出来た?」
「は?」
あ、これ違った。佐野が眉を顰めている。
わたしは左手を前に出して、何かを続けようとしている佐野を制す。
分かったって、わたしが色気ないのは。
「好きな人とか、できた?」
「……え?」
「違うなら良いんだけどさ。何となく聞いてみた」
「いるよ。好きな人」
ぴしっと箸を持つ手が止まる。
まあ、新しい彼女ができる周期とは思っていましたが。