WATCH.
なんか本当に、なんか。
馬鹿みたいだな、わたし。
その後はどうやって佐野と別れたのか覚えていない。また後で時間と場所を決めるという話をしていたような。
「お疲れ様です……どうしました?」
「え? ああ、ううん」
歯を磨こうとトイレへ行くと、箕輪さんが居た。
「冷やし中華無かったんですか?」
「佐野に拉致られて、食べられた」
そうだ、冷やし中華を買ってオフィスで食べる気でいたんだった。頂いたぶどうゼリーと共に。
「拉致……あ、食べられて良かったですね」
にこにこと花のように笑う。癒やしオーラを吸収したくて箕輪さんに近づいた。