春は眩しくて、届かない



「目、絶対明日やばい」



「りのんのせいじゃん……」



「ひなが勝手に泣いたんでしょー」



そんなくだらないやり取りに、
陽奈はやっと少しだけ声を出して笑った。


夕暮れは、もう夜に変わりかけていた。


でも。
真っ暗になる前に、
ちゃんと手を伸ばしてくれる人がいる。


そのことが今は、
何よりあたたかかった。



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