春は眩しくて、届かない



「……ひな」



「ん?」



「無理してない?」



その瞬間だけ、表情がほんの少し止まった。


でもすぐ、
いつもの顔で笑う。



「してないよ!」



「じゃあさ」



「うん?」



「応援団長として、朝ごはん買って」



「え、急に?」



「お腹すいた」



「それ応援関係ある!?」



ふたりで笑う。


朝の道に、
いつもの声が少しずつ戻っていく。


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