春は眩しくて、届かない
「……ひなって、すごいね」
「なにが?」
「ちゃんと応援してくれる」
その言葉に、 わたしは一瞬だけ呼吸を止める。
でもすぐ、笑った。
「当たり前じゃん」
そして、 りのんの背中を軽く叩く。
「わたし、りのんの恋の最強サポーターなんで!」
明るく言い切る。
その声はちゃんと元気だった。
だけど胸の奥では、 小さな痛みがまだ静かに残っていた。
わたしはりのんが幸せそうに笑う顔を、 ちゃんと隣で見たいと思った。