春は眩しくて、届かない



「……きたね」



「やめてその顔」



「え、今日世界変わる?」



「変わんないから」



「柏木くん今日たぶん死ぬ」



「なんで!?」



朝から騒ぎながら、
ふたりで学校へ向かう。


でも教室へ近づくにつれて、
りのんの心臓はどんどんうるさくなっていった。


渡せるかな。


変に思われないかな。


重くないかな。


そんなことばかり考えてしまう。


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