春は眩しくて、届かない


一緒に帰った帰り道。


図書館で隣に座った時間。



“ありがとう、水瀬”



少し低い声。


雪の日。


今日、
ガトーショコラを受け取ってくれた時の顔。


胸の奥が、
じわっと熱くなる。


陽奈は少しだけ優しい声で続ける。


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