春は眩しくて、届かない


そんな一つひとつが、妙に目に入る。



——なんでだろ。



自分でもよくわからない。


今までだって同じクラスに男子はいたし、
誰かをこんなふうに気にしたことなんてなかった。


なのに今日は、
視線だけが何度も柏木くんの方へ向いてしまう。


そのたびに、
小さくストローを噛んだ。


秋の風がカーテンを揺らす。


教室のざわめきの中で、
胸の奥だけが少し落ち着かなかった。


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