財閥令嬢の私が、三つ子の不良御曹司に世界を教えられるなんて
1年1学期
西園寺六花は窮屈
午後の授業が終わるチャイムが校舎中に響いた瞬間、私は思わず机の下で小さく拳を握り締めてしまうほど胸が高鳴っていて、自分でも少し驚くくらい浮き足立った気分になっていた。
日本四大財閥の一つに数えられる西園寺財閥の令嬢として生まれてから15年、高級ホテルのレストランや、一流料亭、会員制ラウンジには何度も足を運んできた。
けれど───、
ファミリーレストランには、一度も行ったことがなかった。
昼休み、私が何気なくそのことを陽菜に話した時の反応は今でも鮮明に覚えている。
『ええっ!? 行ったことないの!?』
陽菜はまるで信じられないものでも見るような顔で目を丸くしながら大声を上げていて。
『ウチの店、めっちゃ美味しいんだよ! しかも今日は私バイトだから従業員割引使えるし! 絶対行こうよ!』
と、とびっきりの笑顔で私の手を握り、半ば強引に約束を取り付けてくれた。
正直なところ、その時の私はファミリーレストランという場所がどんなところなのかほとんど知らなかったし、テレビや雑誌で見たことがある程度だった。
それでも、陽菜が本当に楽しそうに話していたことだけは強く印象に残っていて、そのせいか私まで楽しみになってしまったのだ。
だからこそ、授業が終わった今も胸の奥が落ち着かず、まるで遠足の前日を迎えた子供のような気持ちになっていた。
日本四大財閥の一つに数えられる西園寺財閥の令嬢として生まれてから15年、高級ホテルのレストランや、一流料亭、会員制ラウンジには何度も足を運んできた。
けれど───、
ファミリーレストランには、一度も行ったことがなかった。
昼休み、私が何気なくそのことを陽菜に話した時の反応は今でも鮮明に覚えている。
『ええっ!? 行ったことないの!?』
陽菜はまるで信じられないものでも見るような顔で目を丸くしながら大声を上げていて。
『ウチの店、めっちゃ美味しいんだよ! しかも今日は私バイトだから従業員割引使えるし! 絶対行こうよ!』
と、とびっきりの笑顔で私の手を握り、半ば強引に約束を取り付けてくれた。
正直なところ、その時の私はファミリーレストランという場所がどんなところなのかほとんど知らなかったし、テレビや雑誌で見たことがある程度だった。
それでも、陽菜が本当に楽しそうに話していたことだけは強く印象に残っていて、そのせいか私まで楽しみになってしまったのだ。
だからこそ、授業が終わった今も胸の奥が落ち着かず、まるで遠足の前日を迎えた子供のような気持ちになっていた。
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