【新作】財閥令嬢の私が、三つ子の不良御曹司に世界を教えられるなんて
そこでやっと神様がやってきた。

「お話中申し訳ありませんが……皆様方、御夕食の準備が整っておりますのでダイニングホールへお越し下さいませ。久しぶりにお帰りになった皆様のためにおつくりしたディナーが冷めてしまいます。
それとお嬢様、旦那様は9月いっぱいは本邸にお帰りにならないご予定ですので、花嫁修行の報告の方は、後日、お嬢様からお伺いして私がしておきます。」

「はい。」

執事モードの時の完璧な口調で私を助けてくれたのは優斗。本人にはそんな自覚ないのかもしれないのだけれど。

それに、お父様に合わなくて済むのは本当に嬉しい。お父様とやりとりすることになる優斗がちょっと気の毒だけれど……。

そういえば優斗とも久しぶりだわ。小さな頃からずっと一緒にいたからなんだか不思議な気分。

優斗には、夏休みにあったことをたくさん話したい。優斗はお兄様方と違って私の話を真剣に、静かに聞いてくれるし、それに……常識人だから。お兄様方は、頭は良いはずなのに、なぜか高頻度でよくわからないことを仰りますからね。

だから、ディナーが終わったら優斗と部屋で2人っきりで話そうと思っていたのに…。

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