【新作】財閥令嬢の私が、三つ子の不良御曹司に世界を教えられるなんて

六花の誕生日

【side 翼】

9月も最終週になった今日、俺は六花の誕生日プレゼントを買うために、ボディーガードと共に道明寺グループ傘下のとあるデパートに来ていた。

いつもなら、俺たちが買った商品は道明寺グループ会長の父さん名義で会計処理されるから、俺たちは何も払わなくて良いんだが、六花へのプレゼントは自分のお金で買いたかったから、今日は財布を持って来た。

結局夏休みが終わってから一度も六花とは会えてないけど、俺の心は六花に囚われたまま。

とにかく何がなんでも俺が、六花に1番喜ぶプレゼントをあげたい。蓮よりも、碧よりも…叶うことなら、紫苑さんや玲央さんよりも、六花を喜ばせたい。

六花と誕生日に遊ぶことを約束してから、ずっとプレゼントに何をあげるか悩んでいた俺は、六花と同じ清蘭女子学園に通っている陽向の姉に協力してもらって、六花が欲しいものを聞いてもらおうとした。六花は家柄も美貌もトップレベルだから学園でも有名人物な上に三宮ファイナンスは西園寺財閥の傘下だから、陽向の姉はすぐに話をわかってくれて、先週実行してもらう予定だった。

なのに……

俺と陽向がコソコソと溜まり場でよく話しているのに勘づいた碧と蓮に、
「「それは反則だろ!!」」
と言われ、3人の中で六花に欲しいものを聞くのはタブーってことが決まった。

ってことは各々プレゼントを自力で考えなきゃいけないわけで……

碧と蓮も別のところにプレゼントを買いに行ってるんだろう。

女性にプレゼントなんて母さんにしかしたことのない俺は、六花に何をあげれば良いのか皆目見当がつかない。

だから、1日かけてこのデパートの全フロアをまわって、良さげなものをいくつか買うことにした。1日連れ回すことになるボディーガードにはちょっと申し訳ないけど。
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