財閥令嬢の私が、三つ子の不良御曹司に世界を教えられるなんて
俺は本気で理解できなかった。

 許す?

 何を?

 危険地帯への侵入をか?

 六花を無防備な状態で放り出すことをか?

 意味が分からない。

 「んなことしたら俺の六花が穢れるだろ」

 涼介が盛大に吹き出した。

 「お前今さらっとヤバいこと言ったぞ」

 「本当は屋敷に閉じ込めておきたいのに学校に通わせてやってるだけ俺は優しいだろ」

 「「「優しくねぇよ!!」」」

 控え室にいた他のメンバーまで揃って叫んだ。

 いや、本気で俺は優しい兄だと思う。

 実際、俺からすれば高校へ通わせている時点でかなり譲歩している。

 
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