財閥令嬢の私が、三つ子の不良御曹司に世界を教えられるなんて
そんなことをつらつらと考えながら固まっていると、私に気づいた翼くんがこちらに歩み寄ってきた。
「あっちから西園寺ホールディングスの本社ビルが見えたよ?」
と言うと、私の手をとって歩き出してしまうから、結局あの女性のことは聞けなかった。
まぁでも、これも多分ただの言い訳ね。
本当は、もしあの女性が翼くんの彼女とか、好きな人だったら……って、考えてしまったから。
私はお父様に好きな異性をつくらないように命じられていたけれど、わざわざ婚約の条件に、息子が相手を好きになってプロポーズしたら、って提示する雅臣さんは、そんなことはしないはず。
だから、翼くんたちに彼女がいても、決しておかしなことではない。
……せっかくの初恋なのに、こんなに早く終わってしまうなんて、悲しすぎる。
だから、あの女性は翼くんのただの知り合いって、心の中で信じて、翼くんにモテ・テクでアピールを続けることにした。
「あっちから西園寺ホールディングスの本社ビルが見えたよ?」
と言うと、私の手をとって歩き出してしまうから、結局あの女性のことは聞けなかった。
まぁでも、これも多分ただの言い訳ね。
本当は、もしあの女性が翼くんの彼女とか、好きな人だったら……って、考えてしまったから。
私はお父様に好きな異性をつくらないように命じられていたけれど、わざわざ婚約の条件に、息子が相手を好きになってプロポーズしたら、って提示する雅臣さんは、そんなことはしないはず。
だから、翼くんたちに彼女がいても、決しておかしなことではない。
……せっかくの初恋なのに、こんなに早く終わってしまうなんて、悲しすぎる。
だから、あの女性は翼くんのただの知り合いって、心の中で信じて、翼くんにモテ・テクでアピールを続けることにした。