財閥令嬢の私が、三つ子の不良御曹司に世界を教えられるなんて
そしてようやく昼食が始まった。
「なあ」
俺は箸を置く。
聞きたいことが多すぎた。
「いろいろ聞きたいことがありすぎるんだけど」
六花が顔を上げる。
「はい?」
「とりあえず、なんでスマホじゃなくてガラケーなんだ?」
さっきから気になって仕方がなかった。
財閥令嬢がガラケー。
時代が十年以上止まっている。
六花はきょとんとした。
まるで当たり前の質問をされたみたいな顔だった。
「紫苑兄様が、インターネットは危ないっておっしゃっていて……」
「は?」
思わず声が出た。
六花は気にせず続ける。
「実際、私は携帯を運転手と執事、それからお兄様たちとの電話やメールにしか使いませんし」
「うん」
「特に不便も感じないので」
「なるほど」
俺は頷いた。
表面上は。
内心は全くなるほどじゃない。
(いや、紫苑さんってそんな人だったの?)
俺の中の紫苑さんは、若くして西園寺グループ本社幹部を務める超エリートだった。
冷静。
知的。
合理的。
そんなイメージだった。
「なあ」
俺は箸を置く。
聞きたいことが多すぎた。
「いろいろ聞きたいことがありすぎるんだけど」
六花が顔を上げる。
「はい?」
「とりあえず、なんでスマホじゃなくてガラケーなんだ?」
さっきから気になって仕方がなかった。
財閥令嬢がガラケー。
時代が十年以上止まっている。
六花はきょとんとした。
まるで当たり前の質問をされたみたいな顔だった。
「紫苑兄様が、インターネットは危ないっておっしゃっていて……」
「は?」
思わず声が出た。
六花は気にせず続ける。
「実際、私は携帯を運転手と執事、それからお兄様たちとの電話やメールにしか使いませんし」
「うん」
「特に不便も感じないので」
「なるほど」
俺は頷いた。
表面上は。
内心は全くなるほどじゃない。
(いや、紫苑さんってそんな人だったの?)
俺の中の紫苑さんは、若くして西園寺グループ本社幹部を務める超エリートだった。
冷静。
知的。
合理的。
そんなイメージだった。