【新作】財閥令嬢の私が、三つ子の不良御曹司に世界を教えられるなんて
【side 蓮】

とりあえず今日のことは誰にも話さないと言うことを六花に約束させて、リムジンに向かっていると、六花はよほど疲れたのか、俺の腕の中で眠ってしまった。

運転手の橋本は、六花が俺の腕の中で眠っているのを見て、一瞬驚いた顔をしたが、すぐに微笑んで、「仲良くなられたようでよかったです。」なんて言ってきた。

うぜぇ。

リムジンでは同乗したボディーガードの1人から質問攻めにあったが、ほとんど全部を俺と翼は無視して、碧がトンチキ回答をするものだから、そいつの顔にはどんどんと疲労感が溜まって行った。

ついに堪忍の緒が切れたのか、翼が低く、「そんなにくっちゃべってると六花が起きるだろ。」なんてぐっすりと眠っている六花の頭を愛おしそうに撫でながら言うものだから、ボディーガードは「申し訳ありません。」と、言って黙ってしまった。

ちなみに俺は碧の隣に座っている。向かいでは翼が、横になった六花に膝枕をして、六花の栗色の髪を優しく撫でながら、「六花まつ毛長ぇ」などと愛でまくっている。




なんでこうなっちまったんだ……?


今すぐにでも翼をぶん殴って、俺も六花に膝枕をしたい衝動に駆られるが、運転手とボディーガードがいる手前、そんなことはできない。

碧も翼を睨みつけている。気持ちはきっと同じなんだろう。

そうこうしているうちにリムジンが屋敷につき、六花はメイドに抱き上げられて部屋に連れて行かれた。

俺たちは翼の部屋に集まって、とりあえず今後のことについて話し合うことに決めた。
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