色褪せて、着色して。Ⅷ~スノードロップ編~
 ショックで固まってしまったが。
 少しして、頭が回転するようになる。
「太陽様は、ご両親のこと…イチゴの仕業だってわかってるの?」
「太陽様はご存知ないでしょう。ですが、兄のナイト様は気づいているはずですわ。でなければ、あのようにイチゴ様を一人暮らしさせるはずありませんから」
 当時10歳だったイチゴは一人の侍女を追い込んで命を奪った。
 その後、イチゴは学校近くの一軒家で一人暮らしをしていた…。
 すぅ…と血の気が引いていくのがわかった。
 と、同時にナイトに対して腸が煮えくり返るくらい…ムカついた。
「実の妹が悪魔だったと気づいた。と、同時に自分に被害が及ぶことを恐れたのでしょうね、ナイト様は」
 淡々とバニラは話を続ける。
「嫌だよ。これ以上、太陽様が傷ついてほしくないよ」
 願えども。
 この思いは、果たして。
 天に届くのだろうか。
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