あたし恋をしてるかも【恋愛短編集】
「あーもー!何で迷うんだよ!俺のキスはケーキに負けるのかよ!」
「ご、ごめん。つい。」
「お前になんか、どっちもやらねぇ!」
腹を立てた悪魔は、残りのいちごタルトを全て食べてしまった。
私は悲しみのあまり叫んだ。
「あー!麗二くんの悪魔!!」
「でもそこも好きなんだろ?」
悪魔、お決まりの文句。
はい。
おっしゃる通りです。
私は天使の顔をした悪魔な、そんな麗二くんが大好きです。
最初は驚いたけれど、やっぱりどんな麗二くんも愛しくてたまらないのです。