あたし恋をしてるかも【恋愛短編集】
「どっちかひとつしかやらないぜ?どっちがいい?」
ニヤッと楽しそうに笑う悪魔。
「ほら、早く決めろよ。」
甘酸っぱいいちごタルト
もしくは
甘くとろける麗二くんのキス
甘いもの好きの私にとっては、究極の選択だと言っても過言ではない。
もう一度、双方を見つめてみる。
左には、キラキラと光るいちごタルト。
右には、少し薄くてつやつやした唇。
男の子なのに、なんでこんなにつやつやしているのだろう。
この唇に触れてほしいな。
たくさんたくさん
キス、してほしい。