金木犀の奏鳴曲(ソナタ)
「ーーそうなのか」
「詩月は疎いよね」
ビアンカは肩を落として、ため息をついた。
「ビアンカ、動画どうなった?」
「ええっと……ウワッ」
ビアンカは慌てて動画を止めた。
「録画、止め忘れてた」
「流してないよな」
「LIVEにはしてないから大丈夫。観る?」
「いや、いい。最初から演奏し直す」
ビアンカはサッと気持ちを切り替え、機材を操作する。
動画配信を本格的に始めて2年余り、操作にも慣れてきた。
詩月をどの方向から撮影すれば、1番さまになるかも判ってきた。
「観客席から見えるのは、ピアニストの横顔なんだ。ーーショパンは横顔が美しかった」
詩月はビアンカが動画を撮り始めた時、自慢気に話して聞かせた。
正面から見る詩月の顔は若干、童顔に見える。
対して横顔は曲線にメリハリがあり、艶っぽい。
ーーこの横顔に詩月のファンはメロメロになる
「詩月は疎いよね」
ビアンカは肩を落として、ため息をついた。
「ビアンカ、動画どうなった?」
「ええっと……ウワッ」
ビアンカは慌てて動画を止めた。
「録画、止め忘れてた」
「流してないよな」
「LIVEにはしてないから大丈夫。観る?」
「いや、いい。最初から演奏し直す」
ビアンカはサッと気持ちを切り替え、機材を操作する。
動画配信を本格的に始めて2年余り、操作にも慣れてきた。
詩月をどの方向から撮影すれば、1番さまになるかも判ってきた。
「観客席から見えるのは、ピアニストの横顔なんだ。ーーショパンは横顔が美しかった」
詩月はビアンカが動画を撮り始めた時、自慢気に話して聞かせた。
正面から見る詩月の顔は若干、童顔に見える。
対して横顔は曲線にメリハリがあり、艶っぽい。
ーーこの横顔に詩月のファンはメロメロになる