金木犀の奏鳴曲(ソナタ)
常連ではあったけれど、高校は音楽科ではなかった。
祖母が亡くなった年の夏、横浜に引っ越してきた。
聖諒学園高等部普通科に編入し、友人に誘われて訪れた山下公園で、詩月に再会した。
友人と共に、詩月の街頭演奏やカフェ・モルダウでの演奏を聴いているうちに、1度は辞めたヴァイオリンを再び習い始めた。
大学に進学した後、編入試験を受験して音楽科に転科した。
安坂が留学した後だ。
「君はたしか、普通科だったよな」
「わたし、ヴァイオリン科に転科したの。この大学にはMHKコンクールに優勝して留学してきたの」
「えっ!? ヴァイオリンは……」
安坂は目を見開き、驚きを隠せない様子だった。
「わたし、小学生まで詩月くんと祖母に、ヴァイオリンを習っていたの。しばらく辞めていたんだけど、詩月くんがMHKコンクールに出場した年から、詩月くんのお母さんにヴァイオリンを習い始めたの」
祖母が亡くなった年の夏、横浜に引っ越してきた。
聖諒学園高等部普通科に編入し、友人に誘われて訪れた山下公園で、詩月に再会した。
友人と共に、詩月の街頭演奏やカフェ・モルダウでの演奏を聴いているうちに、1度は辞めたヴァイオリンを再び習い始めた。
大学に進学した後、編入試験を受験して音楽科に転科した。
安坂が留学した後だ。
「君はたしか、普通科だったよな」
「わたし、ヴァイオリン科に転科したの。この大学にはMHKコンクールに優勝して留学してきたの」
「えっ!? ヴァイオリンは……」
安坂は目を見開き、驚きを隠せない様子だった。
「わたし、小学生まで詩月くんと祖母に、ヴァイオリンを習っていたの。しばらく辞めていたんだけど、詩月くんがMHKコンクールに出場した年から、詩月くんのお母さんにヴァイオリンを習い始めたの」