君の隣で、私になれた


「じゃあ琉生は?気になる人は?」

今度は紅羽が聞く。


「あー…それはいない」

「えー!じゃあ好きなタイプ!」

琉生くんは少し考えたあとニッと笑う。


「清楚な子!」

「え、意外…」

思わず声が出た。

「思った、意外すぎる」


「なんで意外?」

「もっと派手な人好きそう」

「俺も思った」

私の理由に新くんも頷く。



琉生くんは目立つ。

身長は180センチくらいあると思う。

無造作にセットされた明るい髪。

中性的な綺麗な顔。

大学でも目立つし、

バイト先でも目立つ。

女性客からも人気。

連絡先を渡されているとこも何度も見た。

だからなのか勝手に。

派手な恋愛をする人なんだと思っていた。



「付き合うのは派手な子多いけど」

「やっぱり?」

「でも好きなのは清楚系」

「なにそれ意味わかんない」

紅羽が即座に言う。

「俺も意味わからん」

新くんも言う。


「ひどくね?」

また笑いが起きる。

たしかに清楚系が好きなら。

清楚系の子と付き合えばいいのに。


そう思うけどきっと。

本人なりの理由があるんだろうな。



「じゃあ莉桜は?」

突然こちらに話をふられる。

たしかに順番的に次は私。


「え?」

「絶対モテるじゃん!」

紅羽が言う。

「それは分かる」

新くんまで同意してくる。


「いやいや…」

「嘘つけ!大学入って何人に声かけられた?」

「数えてないよ」

「ほら」

「ほらじゃない」



「莉桜って圧倒的に可愛いのに」

「それに自分で気付いてないタイプだよね」

また盛ったことを言う紅羽。

「ないない」

「ウサギみたいで可愛いじゃん」

「また言ってる」

でた琉生くんのウサギ発言。

これだけは本当に意味がわからない。

「そのウサギって何…」


指を折りながら説明する琉生くん。

「目が丸くて大きい。童顔。色白。」

「小柄…つまり小動物っぽいってこと!」


益々意味がわからない。

「それ褒めてる?」

「褒めてる」


「俺はウサギより人形だと思う」

突拍子もないこと言うのはまさかの新くん。

「わかる!!!顔がお人形顔!!」

そしてそれに食いつく紅羽。



なんか外見いじられてる気もするけど…

まぁみんなが楽しそうだしいっか。



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