君の隣で、私になれた
ーーー大学の昼休み。
ーー莉桜side.
文学部。
学食。
「韓国ならここ行きたい!」
「えー可愛い!」
スマホを囲む。
文学部の友達3人と私。
卒業旅行の話で盛り上がっていた。
「コスメも買いたい!」
「食べ歩きもしよ!」
私は笑う。
「いいね。全部楽しそう!」
その時…
「お。」
聞き慣れた声。
振り返る前に。
ふわっと頭に重みが乗った。
こんなことするのは1人しかいない。
「莉桜じゃん!何してんの?」
やっぱり琉生。
私は笑う。
「卒業旅行!」
「みんなで韓国行こうって話してて」
琉生はそのままスマホを覗き込む。
「へぇー、いいじゃん!」
「ここ飯うまいらしいよ」
「ほんと!?」
「あ、見てこれ!」
私は自然にスマホを琉生へ向ける。
友達3人が固まる。
(近……。)
(普通なの……?)
でも、私も琉生も。
気付かない。
1人の友達が口を開く。
「あの…!」
「経済学部の神崎くんだよね!?」
琉生が友達の方へ視線を向ける。
「俺のこと知ってくれてんの??」
「もちろん!」
「イケメンで有名じゃん!」
「えー嬉しい。」
琉生はいつもみたいに軽く笑う。
「ありがとう」
その笑顔だけで。
友達たちが少しざわつく。
「やっぱりかっこよすぎる……。」
「近くで見るともっとかっこいい…」
「イケメンすぎる…」
ひそひそと盛り上がる。
そして1人の友達が身を乗り出す。
「神崎くん!今度さ!」
「文学部と経済学部で飲み会しない!?」
琉生はそれを聞いて一瞬で笑顔。
「いいじゃん!楽しそう!」
「やろやろ!」
「ほんと!?」
「やったー!」
嬉しそうに笑う友達。
その様子を見て私も少し笑う。
「経済のやつらにも声かけとくねー」
「ありがとう!」
「さすが神崎くん!」
「えー?もっと褒めて」
すぐ調子に乗って琉生は笑う。
友達たちも笑う。
「チャラ!!」
「かっこいいけど!!」
みんな笑う。