君の隣で、私になれた
スマホを開く。
ナイトプール。
夜景をバックに笑う2人。
その画面をみんなが覗き込む。
「うわ。」
「イケメン」
「普通にお似合いじゃん」
「大人っぽ」
「たしかに医学部感あるわ」
「そして、成瀬さんが可愛すぎる」
「彼氏が羨ましすぎる」
「今日いないのもったいねぇ」
俺も。
何気なく画面を見た。
……。
初めて見た。
莉桜と湊さん。
2人で笑ってる写真。
恋人同士の空気。
なんか安心した。
莉桜がちゃんと幸せそうだった。
友達が画面を覗き込む。
「てか、スタイル良くね?」
「結構でかくね?」
「服着てると全然分からなかった」
「ギャップえぐ!」
男友達たちが盛り上がる。
「琉生、お前知ってた?」
俺は苦笑いする。
「まぁ…前に海行ったからな」
「海!?」
「4人で」
「なんだ、びっくりしたー」
友達は続ける。
「いやでも見たってことだろ?」
「お前だけ得してんじゃん、ずる!」
俺は笑いながらスマホを軽く押し返した。
「はいはい。」
「てか見るとこ違うだろ、お前ら」
「彼氏に怒られるぞー」
友達たちは笑いながら引き下がる。
「やばいやばい」
「でもマジ可愛いよなぁ」
「それは認める」
笑いに変わる。
その様子をみてた文学部の女子。
「神崎くん意外とまとも…」
「えー、俺いつもまともだから!」
「嘘でしょ!!」
店中に笑いが広がる。
「てか琉生ってさ、」
「成瀬さんのことになるとまともだよな」
思いついたように言う友達。
「あたり前だろ、友達だし」
「まぁそうなんだけどさー」
そして友達はヘラヘラと笑う。
ー…時間は流れ。
二次会も終わる。
店の前。
「じゃあまた!」
「また飲もうね!」
みんなが少しずつ帰っていく。
その時。
文学部の女子が1人話しかけてくる。