君の隣で、私になれた
商学部 ― 紅羽 ―
オレンジとブラックを合わせた袴。
金箔を散りばめたアップヘア。
いつもより華やかなメイク。
「紅羽ー!!こっち!」
「写真ー!」
友達に囲まれる。
「みんな寄ってー!」
「はいチーズ!」
笑顔。
笑い声。
「次あっち!」
「先生とも撮ろ!」
いつものように。
輪の中心には紅羽がいた。
経済学部 ― 琉生 ―
ブラックスーツ。
ストライプシャツ。
ネイビーのネクタイ。
少し艶のあるヘアセット。
「琉生ー!写真!」
男友達に腕を引かれる。
「琉生!こっち!写真撮ろ!」
次は女友達。
また別のグループ。
「神崎くん!写真撮りたい!」
「もちろん!」
肩を組み、笑う。
女子とも距離は近い。
昔から変わらない。
「神崎先輩……。」
少し離れた場所。
経済学部の後輩女子たち。
スマホを持ったまま遠目で見てる。
琉生が気付く。
「撮る?」
後輩たちが驚いた顔をする。
「え!!いいんですか!?」
「もちろん」
琉生は軽く笑う。
一気に駆け寄る。
「ありがとうございます!」
「神崎先輩めっちゃ優しい!」
「かっこいい!!」
写真を撮る。
「あと……連絡先とかって…」
一人の後輩が照れながら言う。
「いいよ!」
スマホを出す。
「ありがとうございます!!」
周りも続く。
「私も!」
「私もお願いします!」
琉生は笑う。
「はいはい、順番ねー」
いつものように。
みんなに好かれる人気者だった。
このあと、
4人が集合する。