君の隣で、私になれた

第38話「きっと忘れない」



ーー莉桜side.


学部ごとの卒業式を終えて。

約束の場所。

三田キャンパスの桜並木。


4年間通った景色。

今日で最後。


少しだけ寂しかった。


ー…


琉生とふたり。

紅羽と新を待っていると。



「おーーーい!!」

遠くから。

紅羽が大きく手を振る。


「みんなーー!!」

「卒業おめでとーー!!」

駆け寄ってくる。

「…え、ちょっと待って」

かと思ったら急に立ち止まる。


「まって、何この2人…」

「ビジュ強すぎるんだけど!」

今日はとくに紅羽のテンションが高い。

そしてそのまま琉生の方を見る。


「琉生やっぱスーツ似合うよね!」

「いつもよりチャラくない!」

「ただのイケメンじゃん!!」

琉生は不満げに笑う。

「なんか絶妙に嬉しくない」

「褒めてる!」


「で。」

紅羽は次に私を見る。


「やばい莉桜可愛すぎ!やっぱ美人!」

「その袴めっちゃ似合ってる!」

「ほんと?」

「うん!編みおろしも可愛い!」

「メイクもいつもより大人っぽい!」

「ありがとう。」

思わず笑う。


紅羽は流行に敏感でセンスがある。

そんな紅羽に褒められたのが嬉しい。


「紅羽も!めっちゃ綺麗!」

「髪型も可愛い!」

「オレンジも金箔も似合ってる!」


「でしょー!」

「今日かなり気合い入れた!」

嬉しそうに一回転する紅羽。


オレンジとブラックとゴールドの袴。

金箔がきらきら光るアップヘア。

華やかな紅羽によく似合ってる。


「なんか女子みたいな会話…」

やり取りを見てた琉生が呟く。

「女子ですけど!?」

「そうだった」

「失礼!」

3人で笑う。




「じゃあ一旦3人で写真撮っとこ!」

紅羽が内カメを構える。

「はい、寄って寄って!」


「琉生贅沢〜!両手に華じゃん!」

紅羽が琉生の肩に手を置いて笑う。

「自分で言うな」

「事実じゃん!」

「否定できない」

そう言って琉生も笑う。


「はいチーズ!」

カシャ。

「何枚か撮るねー」

それから5枚ほど撮ったところで。

みんなで写真を見返す。


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