君の隣で、私になれた
「やば!いいじゃん!」
「次、莉桜とツーショ撮るから!」
琉生が呆れたように笑って少し離れる。
「はいはい。」
紅羽と肩を寄せる。
内カメ。
「撮るよー!」
カシャ。
カシャ。
とにかくシャッターを切る紅羽。
10枚くらいは撮った気がする。
「莉桜これ見て!良くない!?」
「良い!あとで送って!」
「もちろん!」
「琉生!」
紅羽が琉生にスマホを渡す。
「今度は外カメで全身の撮って!」
「私たち!」
「いいよ、任せろ!」
琉生がスマホを受け取る。
「ちゃんと可愛く撮ってよ?」
「注文多いな」
私と紅羽は桜の前へ並ぶ。
「もうちょい左」
「はい、そのまま!」
カシャ。
「もう一枚」
「今度はこっち見て」
カシャ。
カシャ。
「撮れた!」
「見せて!」
2人で駆け寄る。
「え!めっちゃいいじゃん!」
「さすが!」
紅羽が琉生の背中をドンっっと叩く。
「ほんと上手…」
私も思わず呟く。
桜もたくさん写っていて。
アングルも綺麗。
「だろー?」
「感謝しろ」
琉生は少し得意そうに笑う。
その時。
「悪い、遅くなった」
聞き慣れた声。
振り向く。
「新!」
グレーのスーツ姿の新がいた。
「お、新来た!」
「理工って今日向こうだったよね?」
「終わってから来た」
さらっと答える。
「え、わざわざ?」
「4人で撮る約束だったろ」
当たり前みたいにそう言う。
「……。」
紅羽と顔を見合わせる。
「新ってそういうとこあるよね」
「ツンデレ!」
「誰がツンデレだ」
紅羽の言葉に新がすぐ突っ込む。
「ほんと優しい。意外と」
私も続ける。
「最後の一言いらない」
私の言葉にもすぐ突っ込まれる。
みんなで笑う。
「よし!4人で撮ろ!」
それから何枚か内カメで撮った後。
通りかかった人にお願いする。