君の隣で、私になれた

第5話 神崎琉生



ーーー大学1年の秋。

ーー琉生side.


それぞれのキャンパスライフ。

琉生の場合。



「琉生ー!!」

教室に入った瞬間に声をかけられる。


「今日、学食行くー?」

「行く行く」

「マジ?」

「たぶん」

「またそれ!」

笑い声が上がる。



大学生になって約半年。

気付けば経済学部の友達がかなり増えていた。



「琉生!今日サークル来る?」

「たぶん」

「でた、信用ならねぇ」

「ひど」

笑いながら空いてる席に適当に座る。


別に何も特別なことはしてない。

話しかけられたら話す。

誘われたら行く。

楽しそうなら混ざる。

それだけ。



「琉生、ノート見せて」

「いいよ」

「琉生って意外と頭良いしノートも綺麗だよな」

「おい、一言余計だ」

「いやまじで!助かる。神か?」

「よく言われる、敬え」

「調子乗んな」

男友達が頭を叩いてつっこんでくる。

また周りで笑い声が起こる。





ーー昼休み。


今日は俺は授業おしまい。


「琉生!絶対、学食来てよ?」

「はいはい」

「信用ゼロすぎる」

いつもの流れ。



「神崎くん」

突然、後ろから聞き慣れない声。


後ろを振り向く。

そこにいたのは知らない女の子。

「経済の神崎くんだよね?」

「たぶん」

「本人でしょ」

その女の子に笑われる。


「連絡先を交換したくて」

「ん、いいよ」

スマホを取り出してLINEを交換する。

数秒後。

「ありがとう!」

「どーいたしまして」

「今夜LINEするね!!」

「はーい」

女の子は嬉しそうに去っていく。


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