君の隣で、私になれた


ーー莉桜side.


2時間くらい経った頃。

店を出る。



「まだ帰りたくない!」

紅羽が振り向いて言う。

「もう一軒行く?」

琉生の提案に。

「みんな明日休みだしな」

「行こ!」

賛成する新と私。




ーー二軒目。


少し落ち着いたバー。

さっきまでの居酒屋より。

音楽も照明も静かだった。


「そういえば…」

紅羽がグラスを置く。

「みんな将来どこ住みたい?」


「随分急だな」

新が笑う。

「私は都内!タワマン!」

「絶対夜景見えるとこ!」

「金かかる」

新が即ツッコむ。

「夢くらい見させて!」


「琉生は?」

「俺?」

琉生は少し考える。

「庭付きの一軒家」


「え、意外……」

思わず言う。

「思った!超意外!」

「琉生こそタワマン派だと思った!」

紅羽も同じ意見だった。

「分かる、マンション派かと思ってた」


「そう?」

「まぁタワマンも悪くはないけど、」

「子供いたら庭あった方が遊べるじゃん」

さらっと答える。


「へぇー…」

すごく意外だった。

家庭とか興味がなさそうだったから。


「莉桜は?」

「私も!」

思わず声が少し弾む。

「一軒家!お庭もほしい!」

「だよな!」

琉生も笑う。

自然と盛り上がる。


「新は?」

「住めればどこでも良い」

「夢ない!設計士なのに!」

紅羽が笑う。

「自分の家と人の家は別」

「新らしいけど!」


< 213 / 308 >

この作品をシェア

pagetop