君の隣で、私になれた
ーーーみんなと別れた後。
ーー莉桜side.
車内。
「イルミどうだった?」
信号で止まると湊から聞かれる。
「綺麗だったよ」
私は笑って答える。
「へぇ」
少しの間。
「神崎くんってどんな人?」
「琉生?」
「うん」
「明るい人。誰とでもすぐ仲良くなるし…」
「面白くて…人気者?」
「そうみたいだね」
納得したように笑う湊。
「琉生のこと、何か聞いたの?」
「女関係が派手だってよく聞く」
「あー…」
私は思わず苦笑いする。
「それは否定できないかも」
「だよね」
「でも悪い人じゃないよ」
「そう」
湊は軽く笑う。
ーー私の家へ到着。
いつも通り、湊も家へ上がる。
ソファに座る湊。
「お茶飲む?」
「あとでいい」
湊の横に座る。
「写真みせて」
そう言われてスマホを写真画面にして渡す。
4人の写真。
何枚かスクロール。
「楽しそう」
「楽しかったよ」
写真を見ながらふと真顔になる湊。
「莉桜」
「ん?」
「これ距離近くない?」
そして1枚の写真を見せてくる。
何の変哲もない4人の写真。
「そうかな?」
「そうしか見えない」
湊は笑っている。
けど視線は写真から離れない。
「まぁ琉生だし…誰にでもこんなかんじだよ」
「へぇ」
「紅羽にも新にもこんなかんじ」
「ふーん…」
少しの間。
「莉桜は平気なんだ?」
「え?」
「距離近いの」
「別に…慣れてるから…」
「そう」
湊は頷く。
それ以上は何も言わない。
でも。
私はなぜか言葉をつなげる。
「本当にそういう人だから」
「うん」
「全然そういうのじゃないよ」
「分かってる」
湊は笑って私の頭を撫でる。
「莉桜のこと疑ってない」
その言葉に。
少しだけ肩の力が抜ける。