君の隣で、私になれた


しばらくして。

冷えてたはずの体が汗をかいていて。

意識が朦朧としてきた頃。


耳元で湊が呟く。

「莉桜」

「…ん」

「俺がお前のことどれだけ好きか…」

そう言って大きく揺れる。

「ちゃんと分かってる?」

「…あっ、はぁ…っ」

「返事は?」

そう聞きながらも動きは止めない。

返事したくても出来ない。


「わかっ……て…んん」

やっと声を絞り出そうとしたら口を塞がれる。




ーー…


全身に力が入らなくてベッドに横たわる私。

そして少し笑いながら私の髪を撫でる湊。


「眠い?」

「ちょっとだけ…」

「だろうな」

そのまま湊の腕の中へ引き寄せられる。


「明日は何時?」

「1限…」

「起きろよ」

「頑張る」

「信用ならない」

「ひどい」

少し笑う。


「湊が起こしてくれるでしょ?」

そう言って顔を上げる。

優しく笑う湊。

「仕方ないな」



湊は少しだけ重たい。

独占欲も強い。

心配性だし。

過保護だと思う時もある。



でもそれ以上に。

愛されている安心感の方が大きかった。


だから私は何も疑わなかった。




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