君の隣で、私になれた
「でも今回いつもより続いたよな?」
「3ヶ月」
「お前にしては長い」
「最長じゃね?」
「そうかも?」
「成長したな」
「いやしてねぇだろ」
「彼女もよく頑張ったよな」
「たしかに」
言いたい放題の友達たち。
「てか今日の合コンなんだけど」
1人の友達が思い出したように言う。
「琉生、別れたなら来る?」
「行く」
即答。
「だと思った」
「別れた当日なのに」
「別れたからだろ」
笑いが起きる。
「今回どこ?」
「女子大のタメ」
「可愛い?」
「可愛い」
「行く」
「聞く前に決まってただろ」
また笑いが起きる。
俺もたしかに適当だけど。
俺の周りも同じようなかんじ。
毎週のように合コンの誘い。
多い時だと週2〜3回。
「またどうせ琉生が1番人気もってくだろうな」
「いつもだもんな」
「けど琉生いたら可愛い子集まる」
「それな」
こんなかんじ。
まぁでもだから一緒にいて楽。
ーー夜。
駅前の居酒屋。
4対4の合コン。
相手は女子大のタメ。
店に入った瞬間。
「あ」
1人の女の子が小さく声を出す。
「神崎くんだ」
「え、やばい、本物だ」
空気が変わる。
男友達が顔を見合わせる。
「出た、いつものやつじゃん」
「さすがだわ」
そう俺に耳打ちしてくる男友達。
「かっこいい」
「イケメンすぎる」
「やばい」
女子たちが小声で話す。
つもりなんだろうけど全然聞こえる。
「聞こえてる」
女子たちの方を見て軽く笑う。
「…っ!」
「バレてた…」
「バレバレ」
女子たちも笑う。
最初の1杯目。
乾杯。
そこからは早かった。
「琉生くん彼女いるの?」
「今日別れた」
「え!?」
「今日!?」
「タイミング良すぎない!?」
「だろ」
軽く笑う。