夜だけ、わがまま聞いて?

ふたりだけの秘密

カチャリ、と夜の寝室の鍵が閉まる。
さっきまで「かしこまりました、お嬢様」と冷たく一礼していた21歳の執事・瀬名律が、突然、私のベッドに潜り込んできた。
「……愛李栖、今日も我慢がんばりましたね」
潤んだ目で甘えてくる彼に抱きつかれ、高2の私の心臓は破裂しそうになる。
「夜だけは、俺のわがまま、聞いてくれますよね?」
律は、すぐに私をベットに倒した。
キスを何度も何度もしてくる。でも、私はこれに抵抗できない。
「愛李栖、足りない……。もっと、いいですか?」
律の潤んだ瞳が見つめてきたかと思うと、重なる唇が何度も、何度も、場所を変えて触れ合う。
額、目蓋、 頬、そして最後は焦らすように唇へ。
一度離れては、愛おしさを確かめるようにまた深く塞がれる。
息が整う隙もないほど、何度も何度も繰り返される熱い口づけに、私の頭はすっかり真っ白になってしまった。
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